『ランウェイで笑って』43話目のネタバレです。
【前回までのあらすじ】
綾野遠が綾野芽衣が自分のブランドを継がせる為に拾った孤児だと明かされた育人。
それ故勝負には負けられないと、綾野遠の本選でのチームにパタンナーとして誘われるが困ってしまう育人に冗談だと言って場を和ませるが、ならば共にここまで励まし合ってきた長谷川心が本選に出てきても優しい育人は本気で戦えるのか?と遠に問われ…。
心の”心意気”
何をしても優しい育人。しかし裏を返せばそれはただの『甘い考え』の持ち主とも言える育人に綾野遠は一つ、ある質問をします。
心ちゃんが本選に上がってきたら 育人は本気で戦えるの?
その問いかけに、育人は『たたかう』という言葉の響きに、今まで見てきた心の様子を思いだします……。
心の努力
ある時、育人は心の持っている付箋だらけの服飾の本を見つけます。
心はその本の中で上手くできたページに付箋を貼っていってるんだと言い、その慎ましい努力の跡に育人は感化され、一緒にやっていくことにしました。
時には夢中になり過ぎてバイト先(HazimeYanagida)でも備品の布を使い過ぎ、その分給料から天引きする。と言われても落ち込むことなく。
むしろそれでもいいからとにかく練習をしたい!という気持ちでどんどん前へ突き進んでいきます。
でも忘れてませんか?
心ちゃんはモデルもやってるんです!(本人は不本意だけれども…)
だから体に傷をつけるのはご法度なのに、手はどんどん傷だらけになっていきます。
服飾一筋で頑張って行きたい…。
この気持ちが本物だとマネージャーに伝えるためにも!!

たたかうって?
ものごとの優劣
心の努力を一番身近で見てきた。
そんな育人は遠の「本気で戦える?」という問いかけに思わず、服って戦うとかそういうのじゃないのでは?と言うが、それに遠は。
でも優劣はつくよ?
と、真っ当な意見を返してきます。
もちろん、育人が心よりいい作品を作ればその分
心の評価は下がる…。

『戦うとかじゃない』
と甘いことを言う育人に遠は立て続けに言葉を重ねます。
いつか自分のブランドを持ちたいと言っていた育人にはこのショーの優勝することが一番近道だと。
(※このショーで優勝すると多くのバイヤーから注目されるし、グランプリにはブランドの立ち上げ資金の援助が学校から出る)
もしかして心のことを思ってわざと……。
と遠が言いかけたところで、育人は思わず話題を無理矢理に反らしてしまいます。
何て答えるのがいいのか、分からなかったようです。
報われないはずが…
あんなに努力していた心さんが報われないはずない…。
育人はそう思っていました。

長谷川心、2次予選敗退。
本選進出ならず。
あっさりと出てしまった結果に育人は呆然としてしまいます。
それでも心は育人を前に今まで努力してきた自分をちゃんと褒めてあげたい!と明るく自分を励ましてみせます。
そして本選出場が決まった育人に、エールを送ります。
しかし育人が目の前からいなくなった途端、張っていた気力は一気に緩みその場で泣き崩れてしまう心…。

本選出場者”達”
無事、本選出場の内定が決まったのは35名。
ここでこの芸華祭がただの文化祭ではない、服飾の道を目指す者にとって。
人生最大のチャンス!
そう思って臨むべきショーだと強く説明をうけます。
そして本選におけるルールが発表されます。
ルール説明を受けた育人はふと携帯を取り出し、心にまだ学校にいるかを尋ねます。
そして走り出した育人の先には心の姿。
そして心に向かって大声である提案を持ちかけます。

いくつかあったルールの最後の一つ。
そう
『本選はチームで参加することが可能』
43話目のまとめ
ショーに挑む姿勢の甘さを遠に指摘され、戸惑いながらも心の努力が報われて欲しいと強く思う育人。
育人を追って見ていると、確かに金銭面での苦労が多くて劣悪な環境ながらも努力して突き進んでいく模範的な主人公…。
のように見えますが、やっぱり才能もあるし優しいしでどこか押しの弱いところもある気はしていましたが、遠の登場によって読者の意見をズバッと突き刺してくれた気がします。
けど”優しい育人”だからこそ、どうこの厳しい世界で成長し突き進んでいくのかを見るのも楽しみなんですよね。
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