今回紹介する漫画は
『かつて神だった獣たちへ』
です!
まずタイトルが好みなんですよね
神から獣へと堕ちた
そんな世界観なのかなと
そしてなぜ落ちたんだろうと
思わせてくれるので
実際は本当の神ではなく
戦争を終わらせるために作りだされた
神にも近い力を持った擬神兵(ぎしんへい)
終戦後
その擬神兵たちが人々を襲うようになり
獣と呼ばれるようになったという話です
ファンタジー系で
少し悲しい物語が好きな方にはお勧めです
擬神兵
国土を南北に分けた内戦
長く続く戦争に終止符をうつべく
北部が禁忌の技術を持って
作りだした異形の兵士たち
それが『擬神兵』

<かつて神だった獣たちへ1話より>
神にも喩えられるその力を
人間の姿と引き換えに得ます
擬神兵たちにより国には
平和が訪れました
しかしその大きすぎる力は
人々から恐れられ
心を腐らせました
そして平和を勝ちとった今
英雄たちはただの獣と呼ばれるようになったのです
ナンシー・シャール・バンクロフト
物語は1人の少女が
大きなライフルを持ち
父の仇を探しあてたところから始まります

<かつて神だった獣たちへ1話より>
白いコートのフードを被った男
酒場でこの男を見つけた瞬間
持っていたライフルをぶっ放します!
リボルバー式になっており
全弾撃ち尽くすまで
その男を撃ち続けました
しかし撃たれた男はなんと無傷

<かつて神だった獣たちへ1話より>
昼寝をしていたようで
まったく意に介していません
少女は弾は当たっていたはずと
戸惑いますが
男は最初の1発だけだと
当たった場所から凹んだ鉄板を出します
しかしそれに納得がいかない少女
鉄板で防げたとしても
無事に済むはずのない威力のライフルだからです
「象撃ち銃」
人に向けて撃つものじゃないと
撃たれた男がたしなめますが
父の形見の銃で復讐を果たしたい様子
擬神兵の父を殺し逃げた
白いコートにフードの男
この男は通称「獣狩り」と呼ばれているようですね
そして初めて少女は男に名乗ります
擬神兵
ジョン・ウィリアム・バンクロフトの娘
ナンシー・シャール・バンクロフト・・・と
獣狩り
獣狩りは彼女に心当たりがあります
もちろん彼女の父親を殺したということも事実
しかし獣狩りは言います
俺は別に逃げたわけじゃない
アイツに会いに来たんだ
<かつて神だった獣たちへ1話より引用>
彼の視線の先には周りから
ダニーと呼ばれている男

<かつて神だった獣たちへ1話より>
家族のために出稼ぎに行っているようです
そのダニーに気軽に話しかける獣狩り
どんな仕事をしてるのか教えてくれよと
近づいていきます
そしてこう続けます
馬車の積み荷が襲われる事件が多発
お前の仕業だな・・・と
明らかな動揺をダニーは見せます
しかしシャールが間に割り込みます
ダニーを殺そうとしている獣狩りを止めようと
獣狩りは問います、庇うのか?そいつは人殺しだぞ
彼らが死ぬと哀しむ人もいる
救国の英雄である彼らがそんな事するはずない
そう訴えるシャールですが

<かつて神だった獣たちへ1話より>
ダニーの拳は無情にも
シャールへと振り下ろされるのでした
シャールの旅の始まり
間一髪
獣狩りに助けられ無事のシャール
フードの取れたその顔を見てダニーは驚きます

<かつて神だった獣たちへ1話より>
隊長!?
どうやら獣狩りは
かつて擬神兵部隊を率いた隊長のようです
死んだはずの隊長が現れ
ダニーは動揺
そんなダニーに獣狩りは語りかけます
ダニー覚えてるか?
俺たちの約束を
心無くしたものは
仲間の手で葬る
<かつて神だった獣たちへ1話より引用>
そして武器を抜きダニーへ構えます

<かつて神だった獣たちへ1話より>
自分の居場所はここだけなんだ
みんなに受け入れてもらえるなら
なんだってする
人だって殺す!!
そう叫びながら
異形の姿へと
擬神兵本来の姿へと変わります

<かつて神だった獣たちへ1話より>
それを迎え撃つ獣狩り
勝負は瞬く間に決着
地面に横たわっていたのはダニーでした
自分はどうすればよかったのか
あの戦場で英雄として
”神”として死ぬべきだったのか
本来は優しい男だったダニー
獣狩りは一言だけ
「すまない」
歯を食いしばりとどめをさします
自分の父も殺されたシャールは
生きたいと願っていたのに
殺されたダニーを父に重ねます
部隊の約束を隊長として守っている
戦争は終わったが
俺たちは終わることができなかった
そう告げる獣狩りの髪は色が変わっていました

<かつて神だった獣たちへ1話より>
シャールには分かりませんでした
約束だからとかつての仲間を殺さなければならないことが
獣狩りはそんなシャールについてくるか?
そう問いかけます
本当に自分の父親が殺されるべきだったか
自分の目で確かめるさせるために
自分の名前はハンク
そうシャールに名乗り次の目的地へ向かうのでした
第1話の感想!
第1話から悲哀の物語です
戦争が終われば英雄は用済み
擬神兵なんて逆に平和を脅かすような
存在になりかねません
国のために、家族のために
擬神兵となった人たちの想いは
考慮されないのでしょうね・・・
しかしダニーのような擬神兵ばかりとは
限りません
望んで人殺しを楽しむような輩も
出てくるのかもしれません
隊長だったハンクですら
敵わない相手もでてくるでしょう
そしてハンクの戦いを見て
シャールはどういった結論をだすのか
そういったところも楽しみですね
かつて神だった獣たちへ
ファンタジー、異形バトル物がお好きな方は
是非、読んでみてはいかかでしょうか?
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